東京CL2020環境解説&大会告知

皆さんこんにちはまっつんです!

過去レギュレーションにフォーカスして環境考察を行うブログ、記念すべき第一回目となりました!

名誉ある初回に選ばれたレギュレーションは「チャンピオンズリーグ2020シーズン 東京大会」環境です!

「CL2019 新潟」や「WCS2010」に並んで人気のレギュレーションであり、プレイジムTOKYOさんを筆頭に数多くの大会が開催されています。

開催から5年たった今でも遊ばれている環境を大会概要、環境のメタゲームと環境デッキ解説、当日の結果まで丸っと解説させていただきます。

迷ったらこれ使っとけ!みたいなサンプルリストも置いておきますので、このレギュレーションをやる上での教科書としてお使いくださいませ。

たくさんの文字量で疲れるかもしれませんが大丈夫です。文字打ってる自分が一番疲れてますw

環境デッキを1からすべて解説する都合上、デッキを知ってる人には少し苦しい解説かもしれませんがどうかご容赦ください。

初回からぶっ飛ばしてまいります。では、対戦よろしくお願いします!

 

目次です

  • 大会概要
  • 環境のメタゲーム
  • 環境デッキの解説(サンプルリスト)
  • 大会当日の結果
  • ベストバウト解説
  • イベント告知

上記の順番で進めさせていただきます!

 

・大会概要


まずは大会の基本情報です。

 

開催日時 : 2019/09/22(日)

開催場所 : 国際展示場(東京ビッグサイト)

参加人数 : マスター  1800人

     シニア   432人

     エクストラ 528人

※ジュニアに参加上限はなし

大会景品 : 参加賞 プロモカード「イーブイ」

     best64 プロモカード「ともだちてちょう」

     best32 オリジナルスリーブ(緑)

     best4      「勝利の勲章」入り盾

     その他 チャンピオンシップポイント

         CL2020 愛知大会優先出場権

 

・環境のメタゲーム

 

ここからが本編になります!

この大会から遡ること約3か月...PJCS2019では「レシリザ」が猛威を振るっていました。

当時のデッキの中では頭一つ抜けており、結果、マスターカテゴリとジュニアカテゴリでは優勝、シニアカテゴリでも準優勝を飾りその強さを遺憾なく発揮していました。

WCS2019でもその強さを見ることを出来、シニアカテゴリでは見事優勝を飾りました。

PJCS2019シニアカテゴリでは「ルガゾロ」が、WCS2019マスターカテゴリでは「赤MM」、ジュニアカテゴリでは「ピカゼク」がそれぞれ優勝を飾りました。

本編では関係ありませんが、WCS2019の決勝は日本の「イトウシンタロウ」選手の使用する「ズガドーンGX+アーゴヨン」のデッキとの対戦でした。気になって見に行く方、気分を害されることかと思いますのであまりお勧めはしません。当時見てて僕もキレてました...。

それぞれのデッキタイプもレシリザの下でしっかりとしたメタゲームを形成し、環境は大まかここらのデッキで回っていました。

そんなPJCS2019.WCS2019でしたが、WCS2019で一つの事件が発生します。

毎回WCSでは来年1年を通してのテーマを海外公式が発表してくれるのですが、ここで見知らぬタッグチームGXが2種類公開されました。

本編では「ポケモンV」を初公開し、サンムーンシリーズから剣盾シリーズへの移行を示唆していたのですが、日本ではまだ公開されていなかったGXで当時は一緒に発表になった「ザシアンV」よりも話題になりました。

その中でも画像左側のカードに注目が集まります。

名前を「アルセウス&ディアルガ&パルキア&GX」。通称「3神」

シンオウ神話を代表する3体、アルセウスはドラゴンプレートを引き下げてついに登場することとなりました。

 

拡張パック「オルタージェネシス」の発売です。

日本では「CL2020 東京大会」より2週間前に発売となりました。

パッケージを飾る3神の他、ポケモンだけでなくサポートですらTAGを組み、「TAG TEAM」にフォーカスを当てたSMシリーズでは最後の拡張パックになります。

 この大会は「オルタージェネシスのカードを2週間で調整しきった人が勝ち」といっても過言ではないです。

数多のプレイヤーが無数にデッキを作り、様々な研究が行われました。

その中でも環境の中での立ち位置がいいデッキとして、前述した「レシリザ」と「MM系統」のデッキが台頭してきました。

ここで「レシリザ」と「MM系統」のデッキについて触れていきたいと思います。

 

・レシリザ(tear1

デッキの顔になっている「レシラム&リザードンGX」は「溶接工」や「カキ」から簡単に起動でき、環境のポケモンに強く出れる230のダメージ、HP270に対して嬉しい「げきりん」と6エネ付ければ環境のポケモンを問答無用で倒してくれるGXワザと、どこを取っても弱いところがないこの環境を代表するポケモンです。こだわりハチマキとククイ博士の採用でフレアストライクの火力を280まで引き延ばすことができるため、TAG環境である以上ここのケアを怠ると簡単に負けてしまいます。

サブアタッカーに「ヒードランGX」やオルタージェネシスより登場した「メガミミロップ&プリンGX」を採用することで起動に重たいレシリザの補助をしつつ、どちらも「溶接工」から即起動が見込めます。

この時代の炎タイプはエネルギー関連のトレーナーズがかなりプッシュされており、豊富な手段でエネルギーをつけることが可能でした。先攻1ターン目からサポートを使える当時のルールでは、先攻1ターン目終了時でエネルギーを最大5枚つけることができ、圧倒的盤面を押し付けることができました。やってることはポケポケのカスミですw

 

・MM系統「パーフェクション」(赤MM.紫MM.竜MM)(tear1~2)

「ミュウツー&ミュウGX」、通称MMをメインアタッカーとして戦うデッキタイプです。「〇〇パーフェクション」とデッキ名を呼ぶこともあります。

特性により自分の盤面とトラッシュにある「GXポケモン」のワザを使うことができます。進化GXであろうとお構いなしに使えるため使えるワザは無限大、始原のポケモンらしい性能のカードです。

先に解説したWCS2019では「赤MM」が優勝したと話をしました。

溶接工をメインにエネルギーをつけ、「リザードンGX」のワザをメインに使って戦います。

2種類のリザードンGXが採用されており、上のリザードンGXは主にGXワザを、下のリザードンGXは真ん中のワザを使います。どちらも300ダメージをたたき出す大技ですが、上のリザードンGXの「フレアドライブGX」にはデメリットがありません。使いやすさやワザの要求値に対する火力の高さで群を抜いており、ファミリーポケカでの収録にもかかわらず、環境で大暴れすることとなりました。

溶接工のエネルギー加速に大火力のワザを兼ね備えているのが赤MMです。

二つ目の色は紫です。

 

カラマネロの特性「サイコリチャージ」を使ってエネルギーを加速し、MMの特性で超エネルギーを使うワザをコピーして戦います。

この時期の超タイプはカラマネロがいればエネルギー問題をほとんどクリアできるうえ、「ミステリートレジャー」というMMのために生まれてきたカードのおかげでコピーするカードをトラッシュに送りやすく非常に高い安定感を持っています。またどの対面にも対策カードをまんべんなく採用できる汎用性、構築の自由度から生まれる多彩な戦法がこのデッキの売りでしょう。

オルタージェネシス収録の「アーゴヨン&アクジキングGX」で完成したデッキといってもいいでしょう。

環境のシステムGXポケモンを持っていける180のダメージと、序盤から最後のフィニッシュまでいつ使っても強いGXワザを持ちます。

元々このデッキのGXワザは序盤に「ゲンガー&ミミッキュGX」で時間をもらうことくらいしか選択肢がなかったのですが、汎用性のあるGXワザをもらったことによってデッキのパワーが格段に上がりました。

また、MMのミラーマッチになった際、MM以外にもアタッカーがたくさん採用されているうえ、サイドゲームを有利に進めやすいポケモンも採用されているため、ミラーマッチなら勝ちやすい部類でした。コントロール系のデッキに対しても強く出られることから根強い人気のあるデッキタイプです。

最後に竜MMです。

PJCS2019より顔をのぞかせたデッキで、当時よく使われていたのは「マツリカ」とフェアリーエネルギーを採用して、ドラゴンのエネルギー要求を満たしたり足りないエネルギーを満たしたりしてカイリューGXの「てんくうのさばき」につなげたりする、グッドスタッフのポケモンたちを集めてデッキをつくったらこうなった!みたいなデッキです。

ソルガレオGXの「ターボストライク」でエネルギーを加速して、相手に合わせて「チルタリスGX」や「オンバーンGX」、「アーゴヨンGX」のワザを相手の盤面に合わせて戦うことをメインプランとします。

当時も今もこのデッキタイプの教材があまり多くなく、個人によって構築も様々なことから、デッキの中身が読まれづらく精神的に有利になれることからデッキパワーは赤や紫には劣るけど、安定して駆け抜けるならコレといった具合に環境に鎮座していました。

 

といった感じに2つのデッキタイプを紹介してきましたが、この2つのデッキタイプを合わせて環境の約4~5割を埋めていた感じです。

そこに頭を突っ込んできたのが3神こと「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」です。

 

鋼と水エネルギーを付けてGXワザを宣言するだけであら不思議。倒した時のサイドが追加で1枚取れるようになります。

通常ワザですら、GXワザ宣言下では180ダメージに加えて山札から基本エネルギーを3枚まで自分のポケモンに好きなように付けることが出来ます。

これでシステムポケモンGXを倒してしまえばサイドを3枚取った挙げ句盤面にエネルギー加速が特典として付いてきます。ダメですね。

この3神をメインポケモンに置いたデッキがテキストの暴力でレシリザやMM対面にもやれると話題になり環境の勢力図に新参者ながら殴り込んできました。

相性のいいポケモンとして「ケルディオGX」や「カメックス&ポッチャマGX」が上げられ、同じ水エネルギーを共有しながら、水タイプでレシリザに弱点を突いて戦っていけます。

ケルディオGXに至っては特性「ホーリーハート」で相手のGXポケモンからのダメージや効果を完全に無効化出来るため、このTAGGX環境に刺さるメタカードとして立ち位置の良いことから一気に環境入りを果たしました。

非ルールポケモンの長所である「対GXだとサイドで有利を取りやすい」の長所を3神はすべて無に帰してしまったので、この大会では非ルールのポケモンはいないとプレイヤー間で共有されることにもなりました。

この大会の台風の目はこの3デッキとなりました。

このデッキの有利不利はこの大会時点では結論が出ることはなく、各々のプレイヤーが「他の対面は有利」と思って対戦していたと思います。

2週間で仕上げた自分のデッキを信じることが一番の強さを見せてくれると信じて...

この中ではレシリザが少しデッキパワーで勝っており、MMは対応力で応対、3神は圧倒的初見殺しでじゃんけんをするような環境でした。

 

・環境デッキの解説

ここからはそれぞれの環境デッキを、デッキリストを交えて解説していこうと思います。

サンプルリストですが、大方のリストを参考に入ってるカードを満遍なく入れたものをチョイスしました。

カードの抜き足しなどは個人の構築理論に合わせてチューニング下さいませ。

8デッキほど紹介したいと思います!

 

・レシリザ

 

 この環境を代表する最強デッキです。

当時シニアだった自分のnoteから、反省点を踏まえて改造したリストを持ってきました。

オルタージェネシスからタッグコールやメガミミロップ&プリンGX、シロカトマオスイと、アタッカーからシステム回復カードと足りなかったものが軒並み追加になりいよいよ手が付けられなくなりました。

「先攻マシャカキ」の犯罪ムーヴは健在ながら、フレアストライクのデメリットである連発出来ない部分をあなぬけや入れ替え、グズマからのジラーチで補うことでリソース確保にもつながるおまけつき。

迷ったらこれ!って感じのデッキです。

 

・レッドパーフェクション(赤MM)

 オルタージェネシスによる強化はあまりありませんでしたが、根強い人気のあるデッキです。TAGGXを2枚食べれば勝てるという簡単な勝ち筋を一番通しに行けるデッキであることから、そこまでプレイを求められるデッキでもなく、ポケカ初心者にも触りやすいデッキタイプです。

盤面にGXを出しすぎると相手のミミロップリンにボコボコにされたり、無人発電所で詰んだりするのでそういったところには注意が必要です。

 

・3神ケルディオ

オルタージェネシスにて登場してから、環境落ちするまでこのパッケージを常に保った結果「3神といえば3神ケルディオ」と言われるほどになりました(のちにこの枠はザシアンになることとなります)。

タッグコールから持ってこれるアタッカーとしてカメックス&ポッチャマGXを採用することでデッキのアタッカーを切らすことなく戦えます。デッキ枠が非常に多くいろいろなカードが採用できるのでデッキの中がばれにくいというメリットがあります。

 

・ピカゼクライライ

 グズマハラが入ってるのに特殊エネルギーがないですが、別にミスじゃありません。なくていいんです。それよりデデンネは2ですごめんなさい。雷エネルギーが足りなかったらもう少し増やしてくださいな…

レシリザの対等で数を減らしはしましたがデッキパワーは健在です。最速後手1フルドライブに敵うものなし!スピードに絡め手が勝手について来るのでこんな動きが!?みたいなことが簡単に出来ますので是非とも。

 

・サナシルキュウ

 ポケカ公式の推しポケモンサーナイトをメインに使うデッキのなかではあまり人気のないデッキですが、この環境での立ち位置はかなりいいです。3神に弱点をつきながら、4エネレシリザに「ひみつのいずみダブル無色こだわりハチマキ」で270を叩き出すことが出来ることからPJCSよりも評価を上げました。

パッケージが基本的に変わらないことからデッキの練習度合いが問われるデッキではありますが、愛があれば問題ないですね!環境メタのなかでは比較的組みやすい部類です。シルヴァディの枠をゾロアークにしている人もいました。

 

・ズガアゴ

 WCS2019にて準優勝を果たしてから使用者が増えましたが、3神の登場で再び下火になってしまいあまりキレイに打ち上がることはありませんでした。

TAGGXに対して有利主張出来るのが強味と言えますし、事故がそこまで多くないのがデッキパワーを支える要因だと思います。オルタージェネシス?撃ってもいいけどその3神飛ぶよ?

環境的にもTAG環境になることは明確だったので立ち位置のいいデッキとしてサナキュウと共に注目されることとなりました。

 

・ゾロぺルコントロール

 ゾロアークの相方と言えばルガルガンというくらいに「ルガゾロ」という名前が浸透していますが、この時代のゾロアークはペルシアンと組んでいます。

「リセスタムサコジホワイトホール無人発電所」で相手の手札と展開札を枯らして勝ちに行きます。コントロールに寄せてマチスやプルメリが入っている構築もありました。

中打点かつ、アセロラのある環境なのでメタを上手く読みきった人と、当日の当たり運で上位に残るかが決まるようなデッキでした。

 

・ルカメタ単

 鋼ポケモンなのに環境に名前を連ねられるのは鋼鉄のフライパンがあるから!

ルカメタを2回取られる前にサイドを6枚取りきれば勝ちになります。耐久デッキの中でもかなりの安定性とパワーを誇り、たとえレシリザであっても2体目の突破は困難です。

青天井であるサーナイトには弱点をつけますが、ズガドーンには逆立ちしても勝てませんので当たらないことを願いましょう。

 

環境のだいたいの環境デッキを浚えたところでいよいよ大会の結果です!

どんなデッキが勝ったのでしょうか!

 大会当日の結果に行きます!

 

 

大会当日の結果

 というわけで大会当日、結果を残したデッキをご紹介します!

 

優勝 ルカメタ  シマダ ダイチ選手

 大方の予想を裏切って優勝したのはルカメタネクロズマ!

現7期ポケカ四天王のシマダダイチ選手が使いまして見事優勝を果たしました。

劇的な決勝戦を経て優勝したデッキですが、先ほど紹介したリストから変わった点が複数存在します。

まずは一番目の引く「ネクロズマたそがれのたてがみ」からご紹介!

 ワザ「たそがれのだんがん」がとても強く、相手のポケモンGXに60ダメージを与えることが出来ます。環境のポケモンのHPが最大280であり、270のポケモンに対しては2回宣言することでルカメタのヘビーインパクトの圏内に入れることが出来る上、280の3神に対しても2回宣言することで、ロップリンのジャンピングバルーンの190ダメージ圏内に落とし込むことが出来ます。こだわりハチマキを採用しているのであれば1回宣言で取ることも出来ます。

ルカメタのダメージの補強になる上、ルカメタが前で戦う場面を減らすことが出来る上、TAGTEAMである以上サイド2枚までは実質無料なので置いても問題ないと至れり尽くせりのポケモンになっています。

決勝戦でもたそがれのだんがんでレシリザのHPを削り、相手の痺れが切れたところでルカメタとロップリンで殴りに行くことによって再起動を許さず勝ちをもぎ取りました。

 

準優勝 レシリザ  シマ ヒロマサ選手

というわけでルカメタに負けてしまったのはシマヒロマサ選手のレシリザになります。

決勝戦では溜まりに溜まった疲労からとんでもないプレミをして、勝ちが確定しているプレイを取ることが出来ずそのまま負けに繋がってしまい悔やんでも悔やみきれない結果となりました。

サンプルとして載せたものとほとんど同じ構築となりましたが、メタカードとして優秀なアブソルの採用が目立ちます。

無人発電所の採用過多によって相対的価値が上がったジラーチをメタるカードとして採用され、居るだけでジラーチに逃げるエネルギーを2つにすることが出来ます。

ひとつの追加アクションを要求出来るだけでデッキの潤滑油が足を引っ張るというリソースゲームに上手くハマったカードと言えます。

 

これに続いて結果を残したのがヤーコンを軸にグッズの大量投入で展開力をかさ増しした3神カメポチャとほとんど同型にはなりましたがレシリザとBEST4に並んでいきます。

 

結果としてBEST4にレシリザが2デッキいることを考えるとさすがにデッキパワーが高くて完全に勝ちデッキであったと言えます。

事前メタゲームの中で名前のあったパーフェクションもBEST8に入賞しており、大方事前メタゲーム通りの環境であったことは間違いありません。

それすなわちプレイヤーの中で結論が一緒であったと言うことにもなります。

2週間のデッキ研究と対面理解で、レシリザが頭ひとつ抜けてることは承知の上で各々がデッキを選んだことになります。

色々なデッキが存在する良環境なので、人気が高いのも頷けますね。

 最後になりますが、このCL東京2020大会で一番のベストバウト、マスター決勝戦を振り返ってこのブログを終わろうと思います。

ここまでで、基本的な教科書は終わりです。あとはおまけ程度にみてください。

壮絶なドラマで非常に面白い試合展開になっているので映像もあわせてご覧くださいませ。

 

それではどうぞ…

 

 ベストバウト解説 マスター決勝

 

レシリザ側、シマ選手の先行で幕を開けました。手札から炎エネルギーをコストにしながらレシリザの展開と、溶接工を使ってエネルギーを3枚付けて番を終了します。炎の結晶とカマドを使っているので今後の展開が心配になりますが、強いスタートが切れたのは間違いありません。

ジラーチによる最高のスタートを切ったシマダ選手ですが、タッグコールやシロナカトレアを使って、ルカメタを展開せず無人発電所を展開してカマドを割りながらネクロズマにエネルギーを付けて番を終了していきます。

返しのターン、ククイ博士からバトル場にレシリザを出し、2体目のレシリザを展開しながら逆鱗で弱点をついてジラーチを取って返していきます。これによってサイドが1枚進んでいきます。

ジラーチが飛んでいってから、ルカメタにフライパンとウィークガードエネルギーをつけてネクロズマのワザでベンチに出てきた1エネのレシリザに対してダメージを与えて返していきます。

ここに対して、殴る意味がないと思ったのかカキを宣言して山から後ろのレシリザにエネルギーを4枚加速、トータル5エネとなり次のターンにはルカメタを取りに行けるという圧をかけていきます。

新しくルカメタを出しフライパンとダブル無色エネルギーをつけて、レシリザのダブルブレイズGXの追加効果までを警戒し、再びベンチのレシリザにネクロズマでダメージを与えていきます。これによってエネルギーが5枚ついているレシリザの残りHPは150。ヘビーインパクトで倒せる圏内にHPを落としていきます。

そして炎エネルギーを引けずここで前の3エネレシリザでダブルブレイズGXを追加効果なしで宣言。バトル場のレシリザにはダメカンが載っていないので逆鱗で倒すことが出来ず仕方なくGXワザを使っていくことになります。

ここに対してダブルブレイズGXの脅威が消え、ウィークガードエネルギーおかげで弱点のないルカメタを押し付け、フルメタルウォールGXを追加効果込みで宣言。前の3エネレシリザのエネルギーを落としながら受けきる体勢を作っていきます。

そこに対して恐らくサイドに落ちていて引きに行ったフィールドブロアーで無人発電所と、ベンチのルカメタについているフライパンをトラッシュしてからプレシャスボールでカプテテフGXをサーチ、そのままベンチに出してワンダータッチからグズマを回収、無人発電所を出してからグズマを宣言してベンチの弱点の復活したルカメタをダメカン12個載っているレシリザの逆鱗で撃破。遂にシマ選手のサイドは残り1枚になりました。

返しのターン、ネストボールからロップリンを展開しシロナをプレイ、カウンターゲインとダブル無色エネルギーを拾いに行ったのですが、ダブル無色エネルギーにはたどり着くもカウンターゲインを引かず、さらには反撃されないように手札を減らすリセットスタンプすら引けず、そのままルカメタの鋼鉄のこぶしで山からエネルギーを加速しながら番を返していきます。

そしてここで運命のターンを迎えることとなります。

盤面を整理すると…

レシリザ側は相手のベンチのポケモンを倒せれば勝ちで、盤面には無人発電所。レシリザ側のベンチにリセットホールのマーシャドーがいるので、無人発電所をトラッシュすることが出来ます。バトル場には5エネがついて170載っているレシリザで、前の番は逆鱗を宣言しているのでワザを使うことが出来ます。

ベンチのポケモンに逃げるエネルギーを満たしているポケモンはマーシャドーを特性でトラッシュするといなくなり、逃がせるのはバトル場のレシリザのみの盤面です。

つまり要約すると

「テテフを引いて山にグズマか手札にグズマがあればレシリザが逃げてグズマを宣言して勝ち」という盤面です。

山札を引いてハイパーボールをプレイ。

山札からテテフを持ってきてマーシャドーの特性を宣言して無人発電所をトラッシュ、テテフを出してワンダータッチ、山札からグズマを持ってきます。

ってことは、あとバトル場のレシリザを逃がしてからグズマを使えば、ベンチポケモンを倒して勝ちということになりました。

さっき説明した勝利の盤面は既に完成していたのです。しかしシマ選手、ここまで13戦をプレイしてきた疲労からか、このリーサルに気がつくことが出来ずそのままグズマをプレイ、ウソッキーを呼び出しこちらはジラーチをバトル場へ、まだここで入れ替え札を引けば勝つことが出来ますが、ねがいぼしの中に入れ替え札はなく、このターン殴ることが出来なくなりました。

これによってシマダ選手にチャンスがやってきたことになります。

一方のシマダ選手、エネルギーが手札にないですがグズマは持っているため、トップからエネルギーを引ければルカメタでワザを宣言してレシリザを突破しながら戦うことが出来る状況でトップから基本鋼エネルギーを引くことに成功します。

グズマをプレイしてレシリザを呼び出すことに成功、ジラーチからトレーナーズのサーチをしたあと無人発電所でデデンネGXなどをケアしエネルギーをつけていきます。

エネルギーをつけたのはロップリン。

ルカメタにつける予定だったのかプレイしたあとすぐさま頭を抱えることになります。

このままロップリンが攻撃すると、こだわりハチマキとエネルギーがついているレシリザに、溶接工から2エネと手貼りのエネルギーでフレアストライクを宣言されると260ダメージでロップリンが倒れることになってしまいこれまた一転、シマ選手にチャンスが回ってきました。

そのままジャンピングバルーンでレシリザを撃破、再び祈るターンがシマダ選手にやってくることとなりました。

ターンが渡り、プレシャスボールでロップリンをサーチからねがいぼし、リセットスタンプをサーチしてそのままプレイ、シマダ選手の手札は3枚になってしまいます。

溶接工でエネルギーを1枚レシリザにつけて山札を引きますが、何も引くことはなく、リセットスタンプを打ったのですがしぶしぶマーシャドーを出してやぶれかぶれを宣言。お互いに手札を4枚にしていきます。

そのままシマ選手はターンを返していきます。

シマダ選手はリセットスタンプを宣言しシマ選手の手札を1枚にしていき、ジャンピングバルーンで相手のジラーチを撃破、残りサイドは2枚となり、グズマでテテフGXを呼べばシマダ選手も勝ちにいくことが出来ます。

次のターンシマ選手は、アブソルを置いてロップリンの逃げるエネルギーを重くしながらレシリザから逆鱗を宣言しロップリンに60ダメージを与えていきます。

ですが返しのターンにアセロラをロップリンにプレイし遂にルカメタが満を持して登場。エネルギーをつけてヘビーインパクトを宣言、このまま次のシマ選手のターンで何も動きがなければそのまま勝ちきることが出来ます。

遂に最終盤面です。

山札を引きますが何も出来ず逆鱗を宣言!

バトル場のルカメタを倒すことが出来ずシマダ選手にターンが渡り、ヘビーインパクトでレシリザを下し見事優勝を勝ち取ることとなりました。

 

たったひとつのミスから、なんなら勝利が確定するはずのプレイに気がつかなかったあの1プレイから、プレイミスにプレイミスが重なり大逆転勝利を納めることとなりました!

 

以上で今回の解説記事は終了となります。

ここまで長々と書いてきましたが、如何だったでしょうか。意見などありましたら是非とも自分(@mattunpokeca)宛にDMを下さると幸いです。次回以降の改善に勤めます。

それではまた次回の紹介記事でお会いしましょう!まっつんでした!

 

大会告知

1/30日(木) ボクらのカードショップ池袋店でCL2020東京大会ルールの対戦会を開催します‼

 

【レギュレーション】CL2020東京当時のレギュレーション 60枚
対戦のルールは、2019年9月当時のルールを適用します。

※先攻サポートあり等

【使用できるカード】

レギュレーションマークがA~Cのカードのうち、

エキスパンションマークがSM12までのカード、402/SM-Pまでのプロモカードが使用できます。

※399/SM-P イーブイは使用できません。

※「ふしぎなことづけ」ムウマージが使用できます。「くなんのたたり」ムウマージは使用できません。

※他のシリーズの同じカードをデッキに入れることができます。 

 

【対戦形式】スイスドロー 25分


【参加条件】オープン

【参加費】200円

【定員】16名

【参加賞】100円金券

【上位賞】公式サプライ品

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