【LAIC2025】ブラジル大会遠征記録|ぜろ(ボクカドプロ)

こんにちは、ボクカドプロのぜろです。

 初めましての方が多いと思うのでこちらのポストを見て「こんな人なんだー」と覚えてもらえれば嬉しいです。気軽にフォローも待ってます!

ということで、今回初となるブログでは先日行われたブラジル大会の遠征の様子をお届けします。

今回自分が参加した大会はLAIC(Latin America International Championships)と呼ばれる大会で、日本のPJCS(Pokemon Japan Championships)よりも少し規模の大きい国際大会と思っていただければと思います。今回はそれの南米大会に当たります。

ICは賞金も大きく世界各国の強豪プレイヤーが集まるWCS(World Championships)に次ぐお祭りのような大会で、サイドイベントや配信設備なども充実しており、これから海外大会に初めて挑戦する人に最もおすすめできるイベントとなっています。

大会の説明はこの辺りにして出国から帰国までの記録、対戦レポートを書いていこうと思います。ぜひ最後まで読んでください!

出国前日

実は、ICへの参加は今回で5回目、ブラジルへの渡航は2回目とかなり旅慣れてきたこともあり、前日は特に何もしていないです。飛行機は昼の便で長時間長距離移動になることがわかっていたので、飛行機の中で確実に寝るために出国当日オールをして荷造りや準備をしました。海外遠征の時はこんな風に睡眠時間を調整しています。飛行機って本当にすることがないので寝ることに合わせています。(笑)

ということで荷造り終わりました。いつもスーツケースとリュックひとつずつの至って普通の組み合わせです。インスタント系の食べ物は少しだけ持って行っています。蒸気でホットアイマスクは渡航時の圧倒的Tier1です。

出国当日

空が明るくなってきたということで羽田空港へと出発しました。もちろん一人旅というわけではなく、今回もクラサキアキラことくらぽんと一緒に行ってきました。海外遠征の友です。空港でくらぽんチャンネルのVlogのオープニングを撮るということで少し余裕を持って空港に着きました。早速動画も上がっているのでぜひ見てください!

出国(東京〜ローマ)

ということでフライトの時間になりました。ブラジルまでの直行便はないので乗り継ぎをして向かいます。今回の乗り継ぎ地はイタリアのローマでした!出国前にくらぽんと「ジェラート食べられたらいいね」と話してました。

長時間フライトということもあり機内食はしっかりありました。行き帰りと色々な機内食が出てきましたが、この見た目の悪いパンみたいなのが一番当たりでした。パンの中にはバジルソースとひき肉みたいなのが入っていました。さすがイタリア航空です。

と、15時間空の上から地上に戻ってきました。ローマ着です。とりあえずトランジットの諸々を済ませてから目的であるジェラート探しへと奔走しました。

はい、見つかりました。本場のジェラートめちゃくちゃ美味しかったです!

あとは残り12時間空の上へと戻りブラジルへ向かいました。トランジットも含め30時間以上の移動に体力を持っていかれたので、ブラジル着の写真は撮り忘れました。まさかまたこの空港に来るとは、と思いました。

Day0(Badge Pick Up)

無事ブラジルに到着し、ホテルまで移動してチェックインを済ませました。現地時間の朝7時頃に着いたので夕方からのBadge Pick Up(大会参加のチェックイン)までシャワーを浴びてめっちゃ寝てました。

ということで時間になったので会場に向かいました!Badge Pick UpではRK9というサイト(日本でいうところのプレイヤーズクラブ)のアカウント情報と身分証明をするためのパスポートを用いてチェックインをします。今後海外大会に参加する方は会場でもパスポートを使うのでホテルには置き忘れず、持ち歩いておきましょう。

無事チェックインが終わったので、会場をあとにします。EUICやNAICではDay0からトレードが盛んに行われていますが、LAICは土地柄もありトレードは行われていません。危ないのでまっすぐホテルに帰りましょう。トレードが一番盛り上がっているのはEUICなので「参加してみたいよ」という方は参考までに。

ホテルに戻ったので今回のコンペティターウェルカムキットを広げてみました!

オーガポンがたくさんいる可愛いデザインです。LAICは「かまどのめん」がフィーチャーされているので、EUICとNAICはそれぞれ「いどのめん」「いしずえのめん」がフィーチャーされたデザインになると予想しています。「みどりのめん」はSTAFF限定のデザインでした。

ブラジルの言語がポルトガル語なこともあり「なかよしポフィン」が英語じゃないのが少し残念です。

そんなこんなで明日も朝早いのでおやすみなさい。

Day1(Swiss Round 8)

大会当日の朝になりました。前日によく寝たのもあり体調はバッチリです!

今回使うデッキは「レジドラゴ」です。

さっそくRound1のマッチングの発表があり自分の卓番号と対戦相手の名前を確認しました、、、。

正直二度見しました。海外大会を追っている人なら彼の名前を知らない人はいないと思いますが、EUIC2023決勝でTord Reklev選手のサーナイトを打ち破り優勝したアメリカの強豪プレイヤーです。

朝からハードマッチを踏んでしまいました。その後対戦が始まりましたが、まさかの彼のデッキは「ミミッキュ」と「オーガポンいしずえのめんex」を軸としたコントロールデッキで、心の中で「あーまずいな」と思っていました。

「キャンセルコロン」や「シンオウ神殿」を適切なタイミングで使用し、「レガシースター」で回収できれば勝てると思ったのですが、相手の採用していた「ロストスイーパー」を「ペパー」から綺麗に持ってこられて「シンオウ神殿」を2回使うことができなくなり、「ミストエネルギー」のついた「ミミッキュ」が完成し、2試合とも残りサイド1枚を残して詰んでしまいました。完敗です。

大会が終わり彼のXを確認したところ、このデッキはイタリアのコントロールの名手であるプレイヤーと共有して持ってきていたものであることが分かりました。以前彼が大会で使用していたリストをブラッシュアップしており「ロストスイーパー」が新たに採用されていました。どうりで強かったわけです。

と、初戦から負けスタートで流れは悪いですが切り替えていきます。

その後、タケルライコや大空洞パルキアと重めのマッチを乗り越えて、スコアは3-1-0になりました。そして、Round5 ルギアとマッチしてお互い綺麗に回り、3本目を迎えました。勝負は最終局面までもつれて自分は「ナンジャモ」を使用し、相手の盤面を埋めたまま「ファントムダイブ」を選択し、次のターンに「トライフロスト」で勝ちまで持っていきました。しかし、相手の手札3枚から「ボスの指令」が飛んできて、惜しくも負けてしまいました。

これでスコアは 3-2-0と早くも崖になってしまいました。(Day2に上がるためには 6-2-0の18ポイントが必要になります)

気持ちを切り替えるために「ここまでミスはないから大丈夫、いつも通りいつも通り」と自らを鼓舞しました。結果、、、

そこから怒涛のストレート勝ち3連勝を決めて、Day1最終スコア 6-2-0でDay2進出を決めることができました!素直に嬉しかったです!

Day2も戦えるということで、この日は早くホテルに戻り明日に備えました。

Day1対戦中の様子。

Day2(Swiss Round 4)

おはようございます!Day2の朝になりました。

Day1 6-2-0と最低ラインで抜けた為、今日トップカットに残るためには 4-0-0のスコアが必要になります。なので今日の目標は全勝です!目指せ 10-2-0!!!

朝から調子が良くRound9 タケルライコ Round10 レジドラゴと順当にストレート勝ちを決めていきます。

これでスコアは 8-2-0に!トップカットまであと2勝!

残り2戦で迎えたRound11 ここまで来ると目の前に座るプレイヤーや隣に座っているプレイヤーは海外の強豪ばかりです。隣の卓に座っている二人は皆さんもどこかで見たことがあるかと思います。

対戦の方に話を戻します。相手の方はピジョットを軸としたリザードンデッキを使っており、正直対戦が始まった時、今日は行けるかもと思いました。しかし、彼のリザードンは今まで自分が対戦したことのあるリザードンの中で最も卓越しており、激戦を繰り広げることになりました。

 Game1は「ファントムダイブ」と「まんようしぐれ」でサイドを取り進めて順当に勝ちました。Game2は「レガシースター」を使い「ファントムダイブ」までは行けたものの、ベンチに後続のレジドラゴを置けず「ジャミングタワー」と合わせてパーツが揃わないことに期待する展開になってしまいました。案の定返しのターンにスタジアムを剥がされ「まけんきハチマキ」のついた「かがやくリザードン」を作られてしまい、そのままテンポを取られ押し切られてしまいました。

迎えたGame3 2試合じっくり戦ったこともあり、残り時間は10分となっていました。そこで彼と相談をして紳士協定を結ぶことにし、決着をつけようということになりました。

紳士協定(Gentlemen's Agreement)とは、引き分けにポイントのある海外大会において見受けられる独自のものです。お互いトップカットに進出するためには”勝ち”しか許されていない状況などで、サイド差やボードテイストにより勝者を決めようというものです。

Game2で負けた自分は先攻を取ることができ、デッキ相性的にもルール的にも勝てると思いました。しかし、先攻1ターン目、ルチャブルスタート手張りパスと最悪のスタートを切り、先後が逆転してしまいました。レジドラゴというデッキはリザードンに対して捲るプランも取れるデッキなので最終的には勝てるかもしれないが、紳士協定のルールの下ではどうしても不利な状況になってしまいました。

相手も上手なプレイヤーなのでこの好機を逃さんとサイドレースで勝つような試合運びをしてきました。まもなく制限時間も終了し、お互いの最終ターンまで進みました。「ここからは時間関係ないからお互いゆっくり考えよう」ということで、自分はいかに出し抜けるか、相手はいかに隙を見せないか、とお互い5分ずつくらい考えていたと思います。

自分が出し抜くために考え思いついた最適解のプランは「キチキギスex」を呼び出し「ファントムダイブ」を使い、次のターンに「トライフロスト」でサイドを取り切るというものでした。(相手の「フトゥー博士のシナリオ」と「崩れたスタジアム」はトラッシュにありました)

彼がこのプランを打開するためには「キチキギスex」に「ネジキ」を使い、ベンチの「ヒトカゲ」を「リザードンex」に進化させる必要がありました。もちろんこの段階でサイドに「ネジキ」や「リザードンex」の2枚目が落ちていたら結末は違ったかもしれないです。

長考の末、結果的に彼はこのプランに気付き要求を満たし隙を見せてくれませんでした。そのままお互いの最終ターンが終わり決着がつき負けてしまいました。有利デッキを使っていたのに負けたことから分かるように、彼は本当に上手で、あと1勝のこの壁は大きいなと感じさせられました。

いやいや、まだ大会は終わってないということでRound12 最終戦です。勝てば入賞(マネーフィニッシュ)負ければ何もなしと意外と魂の試合です。引き分けは意味ないということで、もちろん紳士協定を結びました。相手はテラパゴスでした。Game1先攻を取れたということもあり、先攻の試合勝ち、後攻の試合負けと順当に2勝1敗で無事勝ち切ることができました。

これで大会の予選ラウンド全行程終了です。

結果は、、、

最終スコア 9-3-0 日本人最高位41位でフィニッシュ!TOP64入賞です!

賞金も2,000ドル(約30万円)獲得しました!

LAIC2025 🇧🇷  41st place(9-3-0)+$ 2,000

あと1勝でトップカットと惜しいところまで行けて悔しかったですが、無事入賞できて良かったです。海外大会はいつも学びが多く今回も色々学ぶことができました。

ちゃっかり63位のおかぴーと、いつも勝っててすごいなー。

大会のマッチングはこんな感じでした。

Day3(Finals)

激闘のDay2 から一夜明けてDay3 最終日です。今日は各部門の決勝戦が行われるので現地で観戦してから帰路につきたいと思います。

TCG Masters Finals の様子です。決勝戦はレジドラゴミラーでした。少し呆気なく終わった気もしますが、優勝者の採用していた「オノノクス」が光っていた試合でした。勉強になる。

ということで会場をあとにして空港へと向かいます。

帰国(ブラジル〜ローマ)

帰りもローマ経由ということで出国手続きの諸々を済ませました。税関の人に去年も来てるのかよこいつみたいな目で見られました。(笑)

そんなこんなでローマ着。行きでジェラートは食べたのでパスタでも食べようということでまた空港内を散策しました。レストランを無事発見しパスタを食べることに成功。本場の味めっちゃ美味しかったです。調子乗って白ワインも飲んだのでお会計は見ませんでした。

大会の疲れもあり帰りの飛行機はたくさん寝られたので感覚的にはあっという間でした。日本に帰国です。

これで遠征の全行程終了です。このブログを見て少しでも海外大会ってこんな感じなんだ!行ってみたいな!と思っていただけていたら嬉しい限りです。ここまで読んでいただきありがとうございました。次は現地で会いましょう!

ぜろ(ボクカドプロ)

おまけ

ブラジルのすごく治安の悪そうな朝の一枚(タクシーの車窓から)

家でまだかまだかと自分の帰りを待っているぜろくん(家族LINEより)

”ぜろ”っていうハンドルネームは飼い猫からきています。

帰国後すぐに食べた日本が誇るジャパニーズソウルフード(二郎系ラーメン)

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